2009年8月10日 (月)

変化への信念

にほんブログ村 メンタルヘルスブログへ 
 この記事がお気に召したら1日1クリックお願いします。
(ランクが上がるので…励みになります。)広島 カウンセリングルーム メンタルヘルス 

同じ絵画を毎日眺めていても、その絵画自体は変化しないですよね、当然。何かいつもとは違う見え方をしたとしたら、それは自分の意識というか、こころが変化しているということです。同じものであっても、その時の心の状態によっては違うものに見えてしまう。これが心の弱さでもあり、柔軟性でもありましょう。

その対象が、特に自分にとって重要な存在であったり、自分とかかわりが深いものであれば、その対象に対する見え方の揺れ動き方はより大きいものになります。人間関係におけるもつれなどは、俗に「ボタンの掛け違えた大きくなった」というような表現をしますが、こうしたお互いの見え方の揺れ動きが悪い方向へ重なっていったときに起こるのでしょう。

いったんこじれてしまった問題はなかなか解決が困難なものですが、今の自分の感じ方、見方は今の自分の心の状態によって決まっているというところに気づき、落ちついて考えられると、解決方法が見えてくるかもしれません。絵画を毎日見ていても絵画自体に変化は起こらないのと同様に、人間関係において、相手を変えることはできないのですから、自分が変わっていくしかない。また、人は、自分は、変われる存在であるということを信じるということが大切なのでしょうね。

Yes, we can!



| | コメント (0)

2009年8月 9日 (日)

手形

にほんブログ村 メンタルヘルスブログへ 
 この記事がお気に召したら1日1クリックお願いします。
(ランクが上がるので…励みになります。)広島 カウンセリングルーム メンタルヘルス 

今日、我が子の手形をとってみました。紙粘土(?)をこねて、そこに寝ている子どもの手を押しつけるのですが、なかなかイイ感じにとれました^^b 

粘土をこねるというのは久しぶりですが、こどもの頃使っていた紙粘土と違い、さらさらしていて柔らかく、手触りがよかったので、しばらくこねていると何だか心地よくなってしまいました。私にとって基本的に絵画や造形といった芸術(創作)活動というのは苦手な分野なのですが、手を使って、粘土をこねたりちぎったり、丸めたりといった感触に、久しぶりに言いようのない面白さを感じたのでした。

なにしろ芸術療法というのがあるくらいで、オリジナルの創作活動にはそれだけで優れた癒し効果があることが知られています。手軽な芸術療法として私はよくコラージュ(雑誌の写真などを切り抜いて紙に貼り付ける)を行いますが、子どもから大人までけっこう楽しんでやってくれます。

つまり、何か問題をかかえる人には、大抵心の奥底に、「なにか引っかかるもの」が潜んでいるわけですが、芸術という自由な表現が保障された世界では、それが引き出されやすくなっていると思われます。また、できた作品から自分の別の側面を垣間見ることができるのかもしれません。

「何かを作るということは、何かを解放すること」

ちなみに義父は、芸術ではありませんが、野菜を作って日頃のストレスを解放(解消)しています(園芸療法)。もっとも、野菜を作ることそのものよりも、作った野菜を人に分けて感謝されることの方が好きみたいです^^; ありがたや。



| | コメント (0)

2009年8月 6日 (木)

麦茶、コーヒー、ハーブティー

にほんブログ村 メンタルヘルスブログへ 
 この記事がお気に召したら1日1クリックお願いします。
(ランクが上がるので…励みになります。)広島 カウンセリングルーム メンタルヘルス 

毎日暑いので、水出しの麦茶を大量に作って冷蔵庫に保存しているのですが、大量すぎて、すべて消費するのに3日くらいかかるんです(冷やした麦茶をポットのお湯で少し温めて飲んでいます^^;)。先日、麦茶ポットの底に少しだけ残った最後の麦茶をカップに注ぎ、一口すすると、明らかに変な臭いがするのです。そうです、3日のうちに、どうやら傷んでしまったようなのです。冷蔵庫で冷やしておけば大丈夫・・・と高をくくっていたのが悪かったのは明らかですね。

我が家の場合、水出し麦茶は浄水器を通した水で作るのですが、以前、浄水した水道水は腐りやすいと何かの記事を読んだことがありますので、そのせいもあったのかもしれません。ともあれ、さっそく麦茶ポットを小さいものに取り替え、毎日その日のうちに飲み干せる量を作ることにしたのでした。何とも間の抜けた話ですが、この暑い季節は食品の管理には気をつけたいものですね。くれぐれも食中毒にはご注意を。

閑話休題
我妻は現在、(桶谷式)母乳育児の真っ最中でして、食べるもの、飲むものに非常に気を遣わねばなりません。飲み物も、カフェインが入っているものはダメと言うことで、お茶類もノンカフェインの麦茶やハーブ茶、ノンカフェインコーヒーなどでしのいでいます。ノンカフェインは身体にもよいと思うのですが、私には真似できそうにありません。我妻ながら、意思の強さには座布団一枚差し上げたいです。

カフェインはご存じの通り、コーヒーや紅茶などお茶類に含まれる刺激性の成分ですね。午後の休憩時間に飲むコーヒーはなぜあんなに蠱惑的なのでしょうか。カフェイン自体は身体を覚醒させる方向に働き、頭をシャキッ!とさせてくれますが、一方で依存性もあるようで、飲み過ぎるとカフェイン依存になり、中断したときには離脱症状も起こると聞きます。
毎日午後のコーヒーを飲んでいることで、飲まないとカフェインによる刺激を身体が求めるようになっているのかもしれません。

また、カフェインは刺激性ですが、コーヒーの香り、特に深炒りのものにはリラクセーション効果があるそうです。疲れたころにあのコーヒーの香ばしく甘い香りが漂ってきたら、たまりませんよね。香りでリラックスして、飲んで身体をシャキッとさせる。この相矛盾する効果こそがコーヒーの魅力なのかもしれませんね。

飲み過ぎはよくないでしょうが、適度な量を「依存性のある刺激性の薬物」であることを認識してたしなむ分には無理に止める必要はないようです。

それでも、カフェインを常用していると身体的な覚醒が維持されることから不安を感じやすくなったり緊張しやすくなったりというような心理面での影響も指摘されていますので、できるだけ控えめにするのにこしたことはないようです。

その代替としては、ノンカフェイン飲料はいろいろと考えられますが、香りにリラクセーションを求めるとすると、個人的にはハーブティーをおすすめしています。ハーブも色々と種類がありますが、覚醒効果のあるものもありますので、リラクセーションをもたらしやすいといわれるミントやレモンバーム、カモミールなどがよいと思います。

私はかつて病院勤めの際に、病院の花壇に繁茂していたミントをしょっちゅうお茶の時間に飲んでいました。摘み立ての生のミントを煮出すのですが、砂糖など入れなくても甘く、香りも癒し効果ばっちりで、今思えば最高の飲み物ではなかったかと思います。ミントはベランダなどでも手軽に育てられますので、一鉢育ててみるのも一興かもしれません。

コーヒーもイイですが、お好みのノンカフェインも休憩のレパートリーとして持っているといいですね。眠気覚ましにはコーヒー、プレゼン前のリラックスにはハーブティーというようにうまく使い分けるとイイかもです。

「覚醒とリラックス、使い分けて業績アップ」

お後がよろしいようで。



| | コメント (0)

2009年8月 5日 (水)

梅雨明け!

にほんブログ村 メンタルヘルスブログへ 
 この記事がお気に召したら1日1クリックお願いします。
(ランクが上がるので…励みになります。)広島 カウンセリングルーム メンタルヘルス 

昨日梅雨明けはまだか?!と記事を書いたところ、どうやら梅雨明け宣言が出されたようで・・・。これで、名実共に夏ですね!?しかし、明後日はすでに「立秋」とのことで、暦の上ではもうすぐ「秋」なのですね。でもまあ、これから一番暑い日が続きそうで・・・。熱中症にはくれぐれもお気を付けを。

熱中症といえば、先日テレビで見ましたが、意外と家の中で熱中症になってしまうという例も多いそうですね。マンションやアパートの場合、クーラーをつけていれば問題ないですが、そうでない場合、風通しが悪いと室温がどんどん上がり、温度変化を感じにくいお年寄りなどが熱中症を発症することがあるそうです。

対策としては、部屋の風通しがよくなるように窓を開け、水分補給をしっかりするようにということでした。確かに、我が家でも普段できるだけクーラーは使わないのですが、暑さになれてしまうと意外に耐えられたりするものですね。その状態でうっかり長時間水分をとらないと、気分が悪くなったり頭痛がしたりといった覚えもあります。普段から水分補給は大切ですが、この時期だからこそ、ますます心がけたいものですね。

余談ですが、寝る前にもコップ一杯程度の水を飲むとよいようです。睡眠研究によれば、寝ている間に発汗することで体温が下がり、それが睡眠を深くすることにつながることが知られています。そのための水をあらかじめ補給しておくことで、睡眠の質がより向上するとのこと。良質の睡眠は最高の休息です。寝る前のコップ一杯の水。実に簡単なことですので、よろしければお試しを。(アルコールは水分補給にはならないので念のため)。

健康のために、ナイトキャップは「おいしい水」で!



| | コメント (0)

2009年8月 4日 (火)

梅雨明け、まだ?

にほんブログ村 メンタルヘルスブログへ 
 この記事がお気に召したら1日1クリックお願いします。
(ランクが上がるので…励みになります。)広島 カウンセリングルーム メンタルヘルス 

8月になっても中国地方の梅雨明けはまだのようで・・・。
野菜の高騰が心配です^^;

こう蒸し暑いと体力を奪われがちで、夏ばても加速しそうですね。
私の趣味の太極拳も練習時間が少なめです。

栄養をしっかりとって、
休むときは休む!
遊ぶときは遊ぶ!
(働くときは働く!^^;)

というメリハリのある生活で夏を楽しみたいですね。この夏は一度きりですから。

閑話休題

今日マンションの通路でクワガタを一匹見つけました。
おそらく、夜のうちに通路の明かりに惹かれて飛んできたのでしょう。
さっそく、空いていた水槽に「保護」しました。

そういえば子どもの頃は、夏になると夜の町を歩き回って、街灯に集まるクワガタを採集したものです。(けっこう獲れたんです、これが。)

夏になると、草いきれの中でバッタや蛙を追いかけたり、川で泳いで魚を捕ったりといった子どもの頃過ごした田舎での生活が思い起こされます。このカーッと熱い夏の時期に自由奔放に過ごした日々は、私にとってはどんなにか大事で、大人時代である現在へのすてきなお土産になっているような気がします。

そんな過ごし方ができたことを両親に感謝すると共に、子どもたちには是非、自然の中で過ごして欲しいと思う今日この頃です。



| | コメント (0)

2009年7月22日 (水)

日食

にほんブログ村 メンタルヘルスブログへ 
 この記事がお気に召したら1日1クリックお願いします。
(ランクが上がるので…励みになります。)広島 カウンセリングルーム メンタルヘルス 

 今日は皆既日食が見られるそうです。天の川とは異なり日中に空を見上げるチャンスですね。小学生の頃に日食が見られると、ガラスにろうそくのススを付けて黒くしたもので太陽を見ておりましたが・・・やってはいけなかったんですね^^; くれぐれもお気を付けて。



| | コメント (0)

2009年7月 9日 (木)

七夕

にほんブログ村 メンタルヘルスブログへ 
 この記事がお気に召したら1日1クリックお願いします。
(ランクが上がるので…励みになります。)広島 カウンセリングルーム メンタルヘルス 

一昨日は七夕でした。昔は笹に短冊を飾り、翌日に川に流すという行事がありましたが、最近はどうなのでしょうね?天気もあいにくの空模様で天の川も織り姫も彦星も見えませんでした。都会に住んでいると星も見えにくいですが、ときどきは明かりを消して空を見上げてみるのもいいものですね。首を動かすので肩こりなど首周辺のリラックスにもなるかも!?

これから天体観察にはうってつけの季節ですね。
星を眺めて、ひとときでも嫌なことをすべて忘れてみませんか?



| | コメント (0)

2009年6月19日 (金)

日も長くなりました

にほんブログ村 メンタルヘルスブログへ 
 この記事がお気に召したら1日1クリックお願いします。
(ランクが上がるので…励みになります。)広島 カウンセリングルーム メンタルヘルス 

 蒸し暑い日が続きます。梅雨入り宣言後は雨が少なく、水不足の懸念も出てきました。ここらで一雨欲しいところですね。

 インフルエンザもまだまだ続きそうですが、食中毒や熱射病などにも注意が必要な時期になってきました。あまり神経質にならず、とは思うものの、避けられる危険は避けて元気で過ごしたいものですね。



| | コメント (0)

2008年8月11日 (月)

コミュニケーション・スキル

にほんブログ村 メンタルヘルスブログへ 
 この記事がお気に召したら1日1クリックお願いします。
(ランクが上がるので…励みになります。)広島 カウンセリングルーム メンタルヘルス 

 ビジネス、その他の職業の世界で、精神を病む人々が増え続けている。ここ数年は自殺者が3万人台をキープしているが、その多くがうつ病などの精神疾患を抱えている。その背景には、競争社会などによって仕事上のストレスが増えているということがあるが、仕事上のストレスにもたくさんのストレッサーがある中、やはり人間関係が大きい要因を占めている。

 実際、カウンセラーとしての経験からも、精神的に破綻する人の多くは何らかの人間関係に破れていることが多い。人間関係とはすなわち、コミュニケーションの問題である。特に新卒者などは、大学というある程度固定された人間関係の中から異質の世界にはいることによって、今まで保っていたコミュニケーション・パターンが崩れてしまい、不適応をきたすケースが多い。多くはその中から新しいパターンを学び、疲れながらも再適応していくことができるが、中にはなかなかなじむことができないで休職、そして退職してしまうものも少なくない。そうした適応できないタイプには、思考の柔軟性不足やメランコリー気質といったもともとの性格的負因が潜んでいることが少なからずあるが、コミュニケーションを円滑に進めるための基本的スキルがそもそも不足しているケースが多い。

 スキルが不足しているというその背景には生育上の問題などいろいろなことが考えられるが、確かなことはスキルというものは学習(訓練)によって身に付いていくということである。自分自身でコミュニケーション・スキルの弱さに気づき、適切に学習(訓練)を行うことができれば、再適応は不可能ではないだろう。

 コミュニケーション・スキルの欠如は、人間関係に拘束されるという状態を生じさせる。コミュニケーション・スキルを学べば、もっと自由になれると思う。



| | コメント (0)

2008年8月 8日 (金)

悩み方

にほんブログ村 メンタルヘルスブログへ 
 この記事がお気に召したら1日1クリックお願いします。
(ランクが上がるので…励みになります。)広島 カウンセリングルーム メンタルヘルス 

悩んでいるときは、迷いがあるとき。そして自分に自信が持てなくなっているとき。大いに迷っていいし、無理に自信を持つ必要もないというのに、そこから逃げ出そうとしたり、直面すべき問題を先送りにしたり、「迷うべからず」とばかりにあせったり、言い訳を考えてみたり、悩み方は様々だ。どうしたらいいのかということは、たいていの場合分かっている。しかし、他にもっとよい道はないかと模索する。もっと楽な道はないかと模索する。模索して模索して、一筋の光明を見つけたら、やはりもともとの自分の考えにもどってきただけだ。
 必要なことはそれから目を背けないこと。そして具体的に考えてみること。できる範囲で行動に移してみること。それで悩みが消えるわけではない。ただ、新しい悩み方で悩むことはできるだろう。悩みを解消するために、常に新しい悩みを持ち続けてみることにしよう。



 

| | コメント (0)

2008年2月15日 (金)

思い出

 この季節になると、学校では卒業を間近に控えた3年生の動向が気になるところである。今年も、SCとしてかかわった生徒が何人か卒業していく。彼・彼女らの動向が気になると同時に、昨年以前に卒業していった生徒のことをふと思い出す。叶うことなら、一人ひとりに再び会って話を聴いてみたいと思う。彼らに対して十分な援助が出来たであろうか。今はどんな生活を送っているのであろうか。彼らにとって学校生活とはどんなものだったのであろうか。

 短い期間ではあっても、一人ひとりの将来の展望を考え、少しでも良くなって欲しい、そんな想いで話を聴いた時間。彼の暗い顔が明るくなった瞬間の安堵、彼女の問題をどうにも出来ないもどかしさ、その一瞬一瞬が今となっては私の貴重な財産である。

 彼らが今どんな人生を歩んでいるかは分からないが、私との出会いをひとときの息継ぎ程度の記憶の断片としてでも残していてくれたとしたら、それ以上は望むべくもない。それすらないとしても、彼ら自身の力で賢明な判断をし、自分の人生を着実に歩んでいってくれることを願うのみである。

| | コメント (0)

2008年1月 2日 (水)

謹賀新年

すでに二日になってしまいましたが、一日遅れのご挨拶です。

旧年中はご愛顧頂きまして誠にありがとうございました。
本年も変わらぬおつきあい、よろしくお願い申しあげます。

気が向いたときのわずかな更新をときおりご覧いただいていた方々には重ねて御礼&お詫び申しあげます。今年もボチボチと更新していきたいと思いますので、お暇なときにはお立ち寄りください。

 大晦日の日は寒い中を車で10分程度のところにある山岳密教のお寺に初詣に出かけ、除夜の鐘を久しぶり(子どもの時以来)に撞きました。先着108名には干支の置物が頂けるという特典付き!寒い中を30分待った甲斐あって、かわいいネズミの土鈴を家内と一つづついただきました。その後、本堂にお参りし、参道の途中にあるお茶室で抹茶を一服頂き(500円也)、帰路についたのでした。

 雪のちらつく中でしたが、私は雪深い田舎の生まれなので、雪が降ると妙にテンションが上がります。何も考えないで楽しく無邪気だった子どもの頃の記憶がよみがえるのでしょうか。これはいくつになっても変わりそうにありませんし、失いたくない自分でもあります。
 どのような状況になっても、自分の「根っこ」を大事にしていきたいですね。

ともあれ、
 皆様が充実した一年を過ごされますようお祈りいたします。

| | コメント (0)

2007年5月26日 (土)

自分の気持ちが分からない

にほんブログ村 メンタルヘルスブログへ 
 この記事がお気に召したら1日1クリックお願いします。
(ランクが上がるので…励みになります。)広島 カウンセリングルーム メンタルヘルス 

 「自分のことは自分が一番よく知っている」とはよく聞きますが、一方で「自分の気持ちが分からない」という悩みもよく聞きます。自分は一体、「どうすべきなのか」、「何をすべきなのか」、「何をしたいのか」、がわからず、全く将来への展望が持てずに停滞しているという状態です。・・・しかし、本当にそうなのでしょうか。

 実際には、これらの答えを知っている(持っている)けど、それの実行をブロックしている「何か」があるという表現の方がピッタリ来るように感じます。「これをすれば万事解決する。」または、「少なくとも今よりはかなりましになる。」と分かっているのに、実行しないで(出来ないで)足踏みを続けているという、矛盾した状態です。答えを知っているということと、それを実行することの間には深くて大きい溝があるようです。

 なぜ、やれば良くなると分かっていることが実行できないのでしょうか。それこそが、「自分の気持ちが分からない。」ということの本体なのでしょうけど、その溝を埋め、実行する気になってもらうための何らかの「後押し」をするのがカウンセラーの役割の一つなのだと最近つくづく実感しています。

 心理学的には「動機づけ」の問題と言えるでしょう。何が行動を始発させ、何が行動を維持・強化し、どんな結果が得られたのか評価するという一連の流れを考えることです。「やればいいのに出来ない」という思いの背景には、「どうせやっても無駄」とか「やっても何も変わらない」といった行動の結果への不安の問題、そして「どうやってやったらいいのか分からない」という技術的な問題、そして「人からどう見られるか不安」という対人認知の問題などがあり、それが行動の始発の妨げになっていることが一つには言えます。

 自分が今まで守ってきた「信念」や「行動パターン」が崩れるときは誰しも不安を持ち、混乱するときです。変わることへの不安と言ってもいいでしょう。しかし、変えることのメリットも必ずあるはずです。まずは、自分のなりたい姿を具体的・鮮明にし、目標設定を適切に行いましょう。そして、それに近付くために必要なステップを小刻みに淡々と実行していくことが、最終的には「自分の気持ちを知る」ことにつながるものと思っています。



 

| | コメント (10)

2007年5月24日 (木)

子どもの問題について

にほんブログ村 メンタルヘルスブログへ 
 この記事がお気に召したら1日1クリックお願いします。
(ランクが上がるので…励みになります。)広島 カウンセリングルーム メンタルヘルス 

 子どもの問題の多くは親の教育の姿勢による。特に、子どもへの関心の低さ、基本的受容の低さは、子どもと親の関係を不安定にして様々な問題を起こす。また、夫婦間の教育、しつけへの方針の不一致も強く影響しているように感じている。学校でよく出会う不登校の子どもにも、かなり、こうした親の養育態度が色濃く影響しているように見受けられる。

 親の無関心、受容の程度の低さは、子どもが必要とする親の注目を欲求が満足するほど受けられず、それを得ようと言う本能的な行動として、不登校や非行といった問題行動として噴出するような気がしている。

 また、夫婦間の意見・方針の不一致は、自分を守るべき存在であるはずの両親が反目していることで、子どもは何を判断基準にして行動してよいのかわからず、混乱を生じさせてしま、問題をますます複雑にしていく。

 それを解決するためには、親が養育の態度を改める必要性がまずある。夫婦間で意見を一致させ、お互いに満足のいく態度で子どもに接することが出来れば、それだけで子どもは安定してくるはずである。

 何も難しく考える必要はなく、思い出すべきは、夫婦関係の初めの頃の蜜月関係である。お互いに、「この人しかいない」と思って結婚し、子どもを作っているはずなので、その時の気持ちを思いだし、昔のように意見を一致させるようにして事に当たればよいのである。

 それが出来ない、というのは、おそらく、お互いに持っているプライド(意地?)か何かが影響しているせいもあるかと思われるが、なかなかお互いに歩み寄れないという場合が多いようである。そこで次のように問いたい。「子どもによい変化を起こさせることに、そのプライドがどのように役に立っているのですか?」。「子どものこれからとあなた(親)の首の皮一枚ほどのプライドと、どちらが大切なんですか?」

 決して、親を責めているわけではない。親も当然、子どもを愛し、その行く末には期待を持って接してきているはずである。なにも、子どもに問題を起こさせようと思って育てている親はいないのである。しかし、現実に何らかの問題が起こってしまっている場合は、次のように考えると動きやすくなる。

 「これから、子どもにとって、また、夫婦、家族全体が良くなるために、今すぐできる一番小さいことを探す。」ことである。今までの育て方が悪かったといくら自責の念を持っても、それだけでは何も変わらない。いや、むしろ悪くなってしまう。昔を省みることは必要であるが、それは必要最小限にとどめ、むしろ、「これから」のことを考えるべきである。

 筋道を立てて、家族で一致した方針の下で改善への行動をすれば、時間はかかっても必ず良い方向へと事態は変わっていく。「どうしてこの子は・・・。」とか「やっぱりこの子は・・・。」と考える前に、「この子に今必要なことはな何か。」「そしてそれを実行しやすくするためにはどうしたらよいか。」ということを具体的に考えていくことである。

子どもはそれを待っているはずである。



| | コメント (2)

2007年5月15日 (火)

マイナス思考と現実思考

にほんブログ村 メンタルヘルスブログへ 
 この記事がお気に召したら1日1クリックお願いします。
(ランクが上がるので…励みになります。)広島 カウンセリングルーム メンタルヘルス 

 カウンセリングをしていると、いわゆる「マイナス思考」だという人と良く出会う。確かに、自分のことを必要以上に否定的に考えたり、人からのよい評価があるにもかかわらず、それを認めることが出来なかったりする人は多い。そうした人は、いわゆる「プラス思考」とか「ポジティブ思考」という考え方を知りつつも、なかなかそう簡単には考え方を変えられないと嘆く。確かに、考え方を変えるのは難しい。「楽天家の方が成功する」とは何かの本で読んだことはあっても、悲観的な人が急に楽天家に変わることは困難だろう。

 そうした考え方も、もともとの性格的な傾向から来るものなのか、それともうつ病のような病から来るものなのか、それを見きわめて個別に対策を考えていく必要はある。しかしながら、あくまで一般論として私見を述べれば、世のマイナス思考の人々に欠けているのは、「現実思考(リアリティ・シンキング)」ではないかと思う。「現実思考」は「現実志向」でもある。

 いわゆる「マイナス思考」の考えを聞いていくと、かなりの部分が根拠のない仮定の話で成り立っている。ほとんど空想と言っていいものもある。つまり、現実的ではないのである。別にプラス思考に変える必要はなく、単に、今の自分や状況を正確に、現実的に値踏みしてみればよい。もしかしたら、自分の予想とは違う結果が出るかもしれないが、それと向き合うちょっとの勇気は必要である。常に現実を正確に見る、把握するクセをつけておき、それを判断基準にすれば、マイナス思考は自ずと「現実思考」へと変わっていく。

 マイナス思考でもプラス思考でも、どう頭で考えたところで今そこにある現実は変わらない。現実をどうとらえているかという認識が変わるだけである。変えたいのは、考え方なのか、それとも現実なのか。どちらにしても、変えるためには何かしら、行動を起こす必要がある。

 そのためのコツ。
 まずは、毎日の活動の記録をつけるのもいいでしょう。満足した出来事を記録にとどめておくのも良いでしょう。現実の出来事、考え、感情の中から、どんな小さいことでもいいので、「よかったこと」を探すことでしょうか。そして、ある特定の状況下での考え方を柔軟に色々な角度で考えてみる。または、今までとは違った行動パターンで行動してみることでしょうか。

 「どうせムダだから・・・」とマイナスに考えるのはひとまず置いておいて(判断保留)、まずは、出来ることから、始めてみませんか?



| | コメント (0)

2007年5月10日 (木)

こころのエネルギー補給

にほんブログ村 メンタルヘルスブログへこの記事がお気に召したら1日1クリックお願いします。
(ランクが上がるので…励みになります。)広島 カウンセリングルーム メンタルヘルス

 環境の変化は何かとストレスになるものである。新年度は入学、入社、転勤、昇進など節目となる時期だけに、多くの人にこの環境の変化が起こる。いわゆる5月病などはこの新しい環境に適応できていないことによって起こると考えられるが、思い当たるという方もいらっしゃるでしょう。それが進行すると「適応障害」と呼ばれる疾患に分類されたりします。

 新しい環境になじもうと一生懸命努力した結果、疲労がたまり、徐々に心身のエネルギーが枯渇していく訳です。しかし、それはこの社会に生きている以上は仕方のないことでもあります。大切なことは、いかにして、「新しいエネルギー」を補給していけるかということなのです。

 新しいエネルギーとは、自分の好きなこと、楽しみごとから得られるものです。どんなことがあるでしょうか? 「入社したばかりで忙しくて、好きな趣味から遠ざかっている。」「以前は良く旅行に行っていたのに転勤してからはいっていない。」などなど、以前行っていたのに最近はご無沙汰・・・というものがあれば、まずはそれから再開してみませんか?

 新しい趣味・楽しみごとを作るのもいいですが、以前楽しめていたことは、今も無理なく楽しめるはず。自分にとって最も適したものなのです。

 仕事で枯渇したエネルギーを楽しみごとで補給する。このバランスの維持が心身の健康の維持に役に立つことと思います。

これは私の最近の教訓でもありますが、

「休日は、仕事を忘れて、ひたすら遊ぶ」

良い仕事をするためにも、是非、「具体的に」、遊びの計画を立てましょう。



| | コメント (0)

2007年5月 7日 (月)

伝えること、受け取ること

にほんブログ村 メンタルヘルスブログへこの記事がお気に召したら1日1クリックお願いします。
(ランクが上がるので…励みになります。)広島 カウンセリングルーム メンタルヘルス

些細な言葉の行き違いから険悪な雰囲気になり、仲違いをしてしまったということ、ありませんか?同じ言葉でも、言った方と聞いた方では、それぞれ違った意味で使っているため、会話がかみ合わないってこと、ありますよね?

 例えば、「このまえのあれ、どうなった?」といったときに、「あれ」とは何指すのでしょうか?
ものを借りたときに「すぐ返すから」という「すぐ」とはいつのことなのでしょうか?

 「言葉を濁す」とか、「玉虫色の回答」という言葉がありますが、どちらも言葉のあいまいさを表現しています。こちらの受け取り方次第でどうにでも解釈できる言葉ということですよね。

 こうした言葉を使う背景には、自分の責任を回避しようとか、自分の意思決定、意思表明がはっきり出来ないとか、判断を相手にゆだねて時の経過を待つとかいった、消極的な考え方があるかもしれません。そういったことが必要な場面もあるかと思いますが、考慮しておかなければならないのは、相手がいつも自分にとって都合の良いように解釈してくれるとは限らないということです。自分は、「・・・のつもり」でいった言葉を、相手は全く別の解釈をするかもしれません。

 人それぞれ考える枠組みが違う訳なので、致し方ないのかもしれませんが、そうした些細な行き違いが積もり積もると人間関係にひびが・・・ということにもなりかねません。

 伝える方は、なるべく具体的に、相手に自分のいいたいことが伝わるように伝えるということ、聞く方は、思いこみで解釈しないよう、あいまいなことについては確認すること、といったちょっとした工夫で、コミュニケーションがスムーズになるかもしれません。

 コミュニケーションがうまくいっていない人間関係があれば、まずその辺りを工夫してみると良いかもしれませんね。普段の何げない会話の中に潜む、言葉の行き違い、解消してみませんか?



| | コメント (0)

2007年4月 9日 (月)

新年度

にほんブログ村 メンタルヘルスブログへこの記事がお気に召したら1日1クリックお願いします。
(ランクが上がるので…励みになります。)広島 カウンセリングルーム メンタルヘルス

 はやばやと平成19年も三月が過ぎ去り、新年度の幕開けとなりました。今年はことのほか花粉症の症状がひどく、また、両目に”ものもらい”ができるなどあまり体調の芳しくない状態で新年度のスタートと相成りました。思えば、昨年度は仕事の内容や質という点で大きな転換をせまられた年でありました。今年はそれをさらに押し進め、熟成させていく作業になろうかと思うので、常に「初心」をわすれず、「謙虚」な気持ちで、「本質追究」をしていきたいと思っています。
 また、ここ何年かの臨床実践で得たものを少しづつまとめ、学会などでの発表も視野に入れた地道な研究活動も行うべく準備中です。臨床実践は一つ一つは完結したものではあっても、あくまでそれはそのケースのみの「完結化」であります。それらをつなぐものが客観的な研究であると思うので、研究をすることで自分の臨床実践の型の「完結化」がさらに進み、より効果的な臨床実践ができる足がかりとなれば幸いと思う今日この頃です。



| | コメント (0)

2007年1月 1日 (月)

2007年元日

にほんブログ村 メンタルヘルスブログへこの記事がお気に召したら1日1クリックお願いします。
(ランクが上がるので…励みになります。)広島 カウンセリングルーム メンタルヘルス

 あけましておめでとうございます。

 先ほど近くの氏神様に初詣に行ってきました。
普段は閑散とした小さい神社ですが、このときばかりはと賑わっていました。
新しい年の幕開け、まずは清々しい気持ちです。

 今年もどうぞよろしくお願いいたします。

| | コメント (1)

2006年12月31日 (日)

大晦日

にほんブログ村 メンタルヘルスブログへこの記事がお気に召したら1日1クリックお願いします。
(ランクが上がるので…励みになります。)広島 カウンセリングルーム メンタルヘルス



 今年もやっぱり(?)大晦日を迎えました。あと10時間弱で2006年も終わり、2007年の幕開けです。いつも大晦日は実家で父母、兄弟、姪らとともに大勢で過ごすのですが、今年は妻と2人での年越しです。実家では何かと用事を言いつけられるので、これものんびり出来ていいものです。

 思えば今年は自分の人生の中でも大きい出来事があり、大いなる喜びと共に、心身共に疲れ果てたこともあった一年でした。私もカウンセラーという人様からの相談をお受けする仕事をしていますが、私自身、悩み、苦しみながらも毎日の生活の中にわずかに存在する一点の「光」に希望を求める一介の人間に過ぎません。反省と自戒、そしてほのかな達成感と共に、一年を終えたいと思います。

 未来は当然見えない。見えない所にあえて足を踏み入れなければならないのが人生だから、恐れ、不安が生じるのは当然である。しかし、「智慧と技」を携え、己の信念が揺らぐことなく歩めば必ず喜びが待っていると信じる。 

 さて、来年は何が起こるのでしょうか?

 今年一年支えてくださった全ての人々に感謝をしつつ・・・。

| | コメント (0)

2006年11月28日 (火)

風水

にほんブログ村 メンタルヘルスブログへこの記事がお気に召したら1日1クリックお願いします。
(ランクが上がるので…励みになります。)広島 カウンセリングルーム メンタルヘルス

 風水に詳しいわけではありませんが、妻が風水に基づいて部屋の配置を決めたりして、結構凝ってます。「玄関はきれいにしておくと幸運が舞い込んでくる」とのことで、玄関先の下駄箱の上には干支である「戌」の置物や、造花、写真などで飾り立ててあります。また、「仕事運が向上する」とのことで、私の書斎は家の北西に、トイレも金運がつくとのことで、金魚鉢に金魚の模型や造花などで飾りがしてあります。

  風水、科学的とは言えずオカルトめいた所もありますが、実際、理にかなっているように思います。家を使いやすく、居心地よくするということは、疲れを癒し、エネルギーを補充するための環境が整っているということですから、必然的に仕事もはかどるようになり、精神的な安定ももたらされ、人間関係も好転していくものだと思います。

  また、日頃から家を整理整頓して、要るものと要らないものを分類するといった行動が、知らず知らずのうちに思考の整理につながり、凝り固まった心を解きほぐしてくれているのかもしれません。

  余談ですが、私は結婚前、部屋の模様替えをかなり頻繁に行っていました。ゴチャゴチャした部屋がきれいになり、整理された状態になると、やっぱり気持ちも一新して、仕事や勉強がはかどったのを覚えています。もっとも、単に体を動かしたことによるのかもしれませんが。

  悩んでいるときや混乱しているときに部屋の模様替えはおすすめです。間違いなく気分は変わります。ただあれこれ悩んで何もしないでいるよりも、数倍お得な選択と言えるでしょう。それで悩みが解決するわけではありませんが、新しいアイディアが出てくるかもしれません。

 本屋では、トイレを掃除すると運が向いてきたという本が売れているようです。現在トイレ掃除は私の係なので、私も手にとってみました。どうも、やり方がいろいろとあるようです。それも、毎日行うことが必要のようです。

 部屋をきれいにする、整頓することに少しこだわってみる。風水の真偽は別にして、居心地の良い環境を整えることは必ず何らかのポジティブな結果をもたらすものと思います。これからも住環境の整理は心の整理に一役買ってくれそうです。



 

ツキを呼ぶ「トイレ掃除」―宝くじ当選!理想の人と結婚!赤ちゃんができた! Book ツキを呼ぶ「トイレ掃除」―宝くじ当選!理想の人と結婚!赤ちゃんができた!

著者:小林 正観
販売元:マキノ出版
Amazon.co.jpで詳細を確認する

| | コメント (1)

2006年11月23日 (木)

ナイトキャップ

にほんブログ村 メンタルヘルスブログへこの記事がお気に召したら1日1クリックお願いします。
(ランクが上がるので…励みになります。)広島 カウンセリングルーム メンタルヘルス

 不眠の相談をよく受ける。精神疾患にはつきものの代表的症状である。不眠症とまで行かなくても、ときおり強いストレスにさらされたりすると、眠れなくなったり、寝つきが悪くなったりすることは誰しも経験することである。しかし、これが長期にわたって継続すると、当事者にとってはたまらない障害となる。そこで、様々な対処法を考えなければならないが、例えば次のようなデータがある。

不眠をナイトキャップに頼る日本人!

日本人は5人に1人が不眠に悩みながら、医師に受診せず寝る前に酒を飲む比率が最も高い-。
こんな日本人の睡眠障害の特徴が、フランスの製薬メーカーの国際睡眠調査でわかりました。

 調査は日本やドイツ、中国、オーストラリア、ブラジルなど10カ国で約3万5千人に、比較しやすいよう同じ内容でアンケート調査しました。

 その結果、睡眠の悩みを訴えている人は全体で25%、日本人では21%でした。しかし、その対策はというと、『医師に受診』がヨーロッパなどを中心に、半分近くいたのに対し、日本では最下位の8%に過ぎないことがわかりました。

 不眠に悩んで睡眠薬を飲む人は日本人で少なく15%、逆に不眠を解消しようとして寝る前に酒を飲む”ナイトキャップ”派は、日本人が30%と一番多かった。

 結果の解析に参加した国立精神・神経センター精神保健研究所の内山真部長は『寝酒は一時的効果があっても、夜中に目が覚め、習慣になりやすいので、やめた方がよい。寝る前にコーヒーを控えるなど生活の知恵を身に付けたい。医師に相談して、より安全な睡眠薬を使うのが望ましい』と話しています。

  (富山化学工業株式会社ホームページ 健康トピックス より引用)


 

  不眠の解消のため、睡眠薬代わりにアルコールを摂取するのは褒められたことではなく、不眠症であれば、医師やカウンセリングを利用し、生活習慣に気をつけつつ、睡眠薬や安定剤を服用することをおすすめします。


 実をいうと私も数年前まではナイトキャップをたしなんでおりました。といっても、不眠の解消というわけではなく、単に、寝る前のお楽しみ、一日がんばったことへのごほうびという意味合いで、ウィスキーかブランデーを常温の水割りかお湯割りでお気に入りのグラスに一杯、チビチビと飲むだけでしたが。


 この程度の寝酒が健康にどの程度の悪影響を与えるのかはよくわかりませんが、しかし、精神的にはずいぶんと助けになっていたように思います。寝るための儀式の意味合いもあったのでしょう。ナイトキャップを飲んだらあとは寝るだけ、というリズムが出来ていました。それによって就寝時間が定まっていたので起床時間も早めに起きることが出来、その朝の時間を研究や散歩の時間に充てることが出来ていたのです。それだけで一日がずいぶん長く感じられ、余裕を持って過ごすことが出来ていました。


 あくまで私見ですが、健康な人がときおりホッとした気分を演出するためのツールとしてなら、使ってみる意味はありそうです。


しかし、注意点をいくつか・・・。


  • お酒を楽しんで飲めること。
  • 過度の飲酒はアルコール依存症や、かえって睡眠障害を引き起こすことを知る。
  • 一日をねぎらいながらごほうびとして飲むこと。
  • 日本酒やワインは糖度が高く、ビールは炭酸が刺激になって睡眠を妨げるため不向き。ウィスキーやブランデー、焼酎などの蒸留酒を水かお湯で割って薄める。
  • 安酒より高い酒(ナイトキャップ用に用意)。
  • せいぜいグラスに一杯のみ。量に注意。
  • 睡眠薬、その他の薬を服用している場合は決して飲まない。
  • 夕食時などのお酒が残っている場合も飲まない。
  • 別の疾病で飲酒をとめられている場合はもってのほか。



  注意や工夫をしながら、質のよい睡眠を心がけたいものですね。

おまけ。良質の睡眠をとるためのコツ


 1.早起き早寝
 2.朝日をしっかり浴びる
 3.午後2時に30分以下の短い昼寝をする
 4.カフェインは控えめに
 5-1.就床前にはぬるめの湯
 5-2.就寝2~3時間前に軽い運動を
 6.就床前にコップ一杯の水

(堀忠雄 2005 日本行動療法学会 特別講演 「現代社会と睡眠障害」 配付資料より)

より詳しい情報は・・・

快適睡眠のすすめ Book 快適睡眠のすすめ

著者:堀 忠雄
販売元:岩波書店
Amazon.co.jpで詳細を確認する

| | コメント (0)

2006年11月20日 (月)

とある講義で・・・

にほんブログ村 メンタルヘルスブログへこの記事がお気に召したら1日1クリックお願いします。
広島 カウンセリングルーム メンタルヘルス

 先週、大学の講義をしているときのことです。学生たちは実習の期間ということで、参加人数が少なかったため、本来の講義内容を少し変更してワークを行いました。内容は「ストレス解消法」です。


 様々なストレスに対処していくための方法の一つとして、心身のリラクセーションを指導することが目的だったのですが、そこへ導入するために、始めはストレス理論の説明をして、現在自分が自覚しているストレスをチェックすることから始めるのが定石です。しかし、学生たちは福祉学科の3年生ということもあり、「ストレス」に関しての一般的な知識は持っているだろうという私の「思いこみ」があったので、始めのストレスの説明を省いて、学生たちに「今どんなストレスを感じていますか?」と問いかけたのです。


 そうしたら、こんな答えが返ってきました。


 「先生、”ストレス”って何ですか?」


 ・・・(しばし唖然)


 「え・・・聞いたことない? あの・・・例えば勉強が辛いとか、人間関係でトラブッてるとか、日常生活で感じるプレッシャーやイライラ事もあるし・・・大学入試のときに勉強が辛かったときとか・・・」


 といった説明でわかってもらえたようですが・・・念のために定石通りの説明を加えたところ、しっかりと理解してもらえたようです。


 学生のレベルがどうのこうのという話しではないです。もし、いつものように学生が大勢いて普通に講義していたとしたら、こうした体験はできなかったわけで・・・おそらく「わかっているだろうな」という思いこみで講義をすすめていたでしょう。


 こちらは専門家としてストレスのことを日常会話で使ってはいても、一般的にはあまり詳しくは知られていない可能性も考慮しつつ、一つ一つ相手の理解度と内容を確認しながら行っていくことの重要性を再確認した次第です。


 さらに、自分の臨床実践においてストレス解消法を指導する場合にも、もっと内容を吟味して、細かく、されどわかりやすく、改良していく余地があるなと感じた次第です。


 慣れているからこそ陥りがちな「思いこみ」という落とし穴を見つけることが出来たことに、件の学生たちには「感謝」です。


 ・・・そのあとストレスから来る身体の緊張状態(こり)の解消法として「筋弛緩法」を指導したところ、しっかりと身体的リラックスを実感してもらえたようです。普段の自分のストレス状態への気づきも持つことが出来たようで、何よりでした。


 近年、学校教育の現場でもストレスマネジメント教育が導入される例があり、ストレスとストレスマネジメントに関する啓発が進んでいる一方で、自分のストレスを自覚できないまま知らず知らずのうちに


 ストレス過多に陥り、メンタルヘルス不全をきたす例も少なくありません。


 子どものストレスに過保護になりすぎるのも疑問ですが、一般的への啓発の必要性をさらに感じたのでした。

| | コメント (0)

雨の紅葉狩り

にほんブログ村 メンタルヘルスブログへこの記事がお気に召したら1日1クリックお願いします。
広島 カウンセリングルーム メンタルヘルス

 あいにくの雨ではありましたが、せっかくの季節なので紅葉狩りに出かけました。行く先は性懲りもなく(?)前にもご紹介した山寺です。といいますのも、今日はその山寺のお祭りの日だったのです。「紅葉祭り」と銘打たれたその祭り、天気の良い日と重なると大変な人出で、駐車場もいっぱいになり大変な思いをするのですが、あいにくの雨も悪いことばかりではなく、訪れる人が少ないため、その点での苦労はありませんでした。


 足元の悪い中でしたが、傘を差していつものように紅葉や道々の風景を楽しみながら頂上の本堂を目指したのでした。


 しかしながら、今回は初めて経験したことが一つ。この山寺、本堂にいたる途中に藁葺きの建物があり、このお祭りの時にだけ入ることが許されて、日本庭園を眺めながら薄茶をいただくことが出来るのですが、今回参拝客が少なかったことも手伝って、初めて経験することが出来ました。本格的なお点前ではなく、係の人が奥で点てたものを持ってきてくれるだけなので、単なる喫茶ではありますが。肌寒い所で火鉢にあたり、庭園を眺めながら雨音をBGMに薄茶(お菓子付き¥500也)をいただいたのでした。


 肝心の紅葉はというと・・・もう一つでしたが、それもまた良し。違う楽しみ方が出来て満足な一日でした。

| | コメント (0)

2006年11月 7日 (火)

自殺とメディア

にほんブログ村 メンタルヘルスブログへこの記事がお気に召したら1日1クリックお願いします。
 広島 カウンセリングルーム メンタルヘルス

 最近の自殺報道には目を覆うものがあります。特にT○Sの朝の番組は毎朝の定番でしたが、最近はあまり見たくなくなりました。中学生がいじめによって自殺をしたとの一連の報道はあまりにも過剰ではないかとの思いからです。決して自殺という不幸な事件から目を背けているわけではなく、メンタルヘルスに関わる者なら聞いたことがあるはずの言葉、「群発自殺」が頭をかすめるからです。


 群発自殺とは、自殺という一つの事件が、テレビ、新聞等のマスコミによって他の「自殺予備軍」とでも言うべき人たちに「伝染」し、自殺が増加するという現象です。アメリカ疾病予防管理センター(Central for Disease Control and Prevention;CDC)でも自殺の危険因子の一つとして取り上げられており、かつて当のマスコミ(テレビ)でも何度か取り上げられたことがあると記憶しています。


 マスメディアの功罪など、すでに語り尽くされているような気もしますが、最近の一連の自殺報道には正直閉口です。本当は、この自殺の背景にあると思われるイジメやそれを取り巻く教育現場の現実に目を向けなければならないと思いますが、とりあえず、「”自殺はメディアによって伝染する”ということを当のメディアは知っているはずなのになぜこれほど大きく取り上げ、連日のように報道するのか?」という点に敏感に反応しておきます。


(以下に、参考までにアメリカの National institute of Mental Health のwebサイトからの記事を引用します。)

自殺についての報告:メディアへの勧告

自殺の伝染は事実である

1984年から1987年の間、ウィーンのジャーナリストたちが地下鉄道網における列車への飛び込みによる死亡報道をした。その報道は広範囲にわたり劇的であった。1987年に、こうした報道が及ぼす負の効果の可能性について記者に警告を与え、報道の代替戦略を提案する運動が起こった。運動の開始から最初の6ヶ月間で、地下鉄での自殺と自殺未遂は80パーセント以上減少した。ウィーンにおける自殺の総数も、同様に下向きを示した。

研究は次のようなとき、読者や視聴者による自殺が増加するということを見出した。

  •     自殺の記事が増加する、
  •     特殊な死亡が、詳細に多くの記事で報道される、
  •     自殺による死亡記事が報道のトップ記事として報じられる、
  •     特殊な自殺についての見出しがドラマティックである

    勧告

メディアは自殺予防についての公の教育に強力な役割を果たすことが出来る。自殺についての記事は自殺の適当な原因、自殺の兆候、自殺率の傾向、最近の治療法の進歩を視聴者に伝えることが出来る。それらは、自殺予防への機会にも注目を与えることも出来る。個々の自殺死に関するメディア記事は報道価値があり、報道される必要もある。しかし、それらはまた、人を傷つけるという可能性も持っている。自殺のメディア報道への勧告の遂行は、自殺率を減少させるということが示されている。

  • ニュースの中で記述されているいくつかの自殺方法は、行動科学者たちが「自殺伝染病」とか「模倣自殺」と呼ぶものに寄与している。
  • 研究は自殺を不注意にロマンチックに描く事や、自殺を英雄的でロマンチックな行為であるかのように描写することによって自分自身の生命を奪う人々を理想化することが、犠牲をともなう同一化に他者をたきつけるかもしれないということを提言している。
  • メディアの報道を通じて自殺方法にさらされることは、脆弱な個人がその方法を模倣する事を促進できる。臨床医は、方法の記述が詳細である場合、危険がさらに大きくなると信じている。研究は自殺現場の詳細な記述や写真が模倣を促進するということを示している。
  • 健康で成功した人の不可解な行為としての自殺が存在するということも、犠牲をともなう同一化を支持している。

    (http://www.nimh.nih.gov/suicideresearch/mediasurvivors.cfm?の記事を翻訳して引用)

・・・つたない翻訳で大変恐縮です。

| | コメント (0)

もみじ狩り

にほんブログ村 メンタルヘルスブログへこの記事がお気に召したら1日1クリックお願いします。
(ランクが上がるので…励みになります。)広島 カウンセリングルーム メンタルヘルス

 ・・・にはまだ早いようですが、昨日は連休最後の日ということで、毎年のようにもみじ狩りに通っている景勝地に出向いてきました。といっても家からわずか30分ほどですが・・・。到着したのが午後3時くらいでしたが、天気も良く、絶好の散策日和でした。


 さて、その場所というのが、とある「山寺」なのですが、山岳仏教の名残といいますか、山の中腹に岩を穿ち、多くの仏像が彫られているなかを小川のせせらぎを聞きながら頂上の本堂を目指して歩くというなかなかの癒しスポットなのです。たびたび来ていますが、飽きることなく来るたびに荘厳な気分になり心身の疲れを癒してくれる、そういう私にとっての「ヒーリング・スポット」なのです。


 この日も道中にある「鐘」をつき、あちこちのお堂に手を合わせながら、ゆっくりと風景と空気のおいしさを堪能しながら気持ちよい散策になりました。来るのは年に1~2回、桜ともみじの季節くらいです。そこは桜の名所でもあるので、もちろん目的は花見であり、もみじ狩りであり、緑の中の散策であり、ストレス解消であるわけですが、なぜか普通とは違う感じがあるのです。何というか、非日常的な雰囲気ですね。


 それが、毎年私を通わせているのでしょう。それは、現世(日常生活)とは時の流れ方が少し違うということのように思えます。もちろん、時の流れが速いのではなく、ゆっくりと流れている感じです。まぁ、理性的に考えれば、都市の喧噪の中にいて時間に追われているいつもの生活から、山寺の静寂の中に身を置くことで相対的に時間の流れを遅く感じるというような説明が出来るのかもしれません。


 もっとも、そうした時間の感じ方の遅さが非日常的な感覚を生み出しているのか、それとも非日常的な感覚が時間を遅く感じさせているのかはわかりませんが。


 ともあれ、そのゆっくりとした時の流れの中で、目を閉じて手を合わせ、祈願する、祈りを捧げる。神社仏閣ならではですが、それは、「軽く」自分の内面と対話をし、現在の自分の内面や環境を再確認する事に他ならないでしょう。いわば、神さまや仏さまにお賽銭をあげてカウンセリングをしてもらっているのかもしれません。神社仏閣に参拝すると気持ちが楽になり、新たな力が湧いてくるように感じるのはそうしたこともあるのかもしれませんね。


 カウンセリングの場面もかなり非日常です。普段出来ない経験をそこではすることが出来ます。そして、カウンセラーの協力の下で自分の内面と対話をする。カウンセリングと神社仏閣へのお参り、考えようによっては結構似ているのかもしれません。


 日常から「間」をとること。ゆっくりとした時の流れでは当然「間」もより長くなるでしょう。そして、現在の自分を見つめ直すことが出来る場所。神社仏閣はまさにうってつけの場所と言えるでしょう。それが私を、引きつけてやまない山寺の魅力なのかもしれません。

| | コメント (0)

2006年10月11日 (水)

カウンセリングについて思うこと

にほんブログ村 メンタルヘルスブログへこの記事がお気に召したら1クリックお願いします。
(ランクが上がるので…励みになります。)

 カウンセリング(または心理療法)も、治療とそれによる効果の実証性が重要視されるようになってきました。心理療法の世界にはいわゆるスタンダードと呼べるようなものがなく、臨床家によって、同じ症状であってもとる方法が違うなど、”あやふやな”心理療法が横行してきました。

 そんな現状を変え、「どこで受けても同じ治療」をめざした多くの研究が積み重ねられています。「こんな症状にこんな方法を使ったら、どの程度良くなった。」ということがキッチリ予測できるようにしようということですね。私も、実証性を重んじる心理療法を学び、実践しています。

しかし、それはそれとして、次のようにも思います。

”心理療法には実証性と「芸術性」が必要” だと。

 言い換えれば、

”心理療法は科学であると同時に芸術である” ということでしょうか。一見相容れない二つのものが同時に存在していると。

 先の記事では「音楽療法」について簡単に書きましたが、芸術を使った心理療法は他にもたくさんあります。例えば・・・「箱庭療法」「コラージュ療法」「描画法」「絵画療法」など。

 しかし、そうした技法ということではなく、なんと言いましょうか、クライエントさんの心情を理解するところ(カウンセリングの世界では”受容・共感・自己一致”などというロジャースの3条件が有名ですが)に、芸術的なセンスがいるのです。

 私の師匠いわく  ”詩人になれ” ・・・

非常に含蓄のある言葉でどうもピンときませんでしたが、臨床歴を重ねたいまは実感しています。

 私なりに言い換えれば、 ”(詩に限らず)アーティストになれ”  ということでしょうか。もっとも、心理療法は普通「言葉」を使うので、”詩人”は最も適していると思います。

 こうしたアートがどのように、心理療法に役に立つのでしょうか?その前に・・・何故、人はアートで感動するのでしょうか?感動しないまでも、何か心を動かされるのでしょうか?

 科学的ではありませんが、一つの回答はいわゆる”ニューサイエンス”の中でなされています。その作品の作者(アーティスト)の、作品に込めた「心情」が、時空を超えて、それを経験している人の心とシンクロするからだ・・・と。

 これは少し荒唐無稽かもしれません。しかし、こう考えてみてはどうでしょう。

 芸術作品というものは、ある意味、作者の心情の象徴と言えるわけです。作者の心情が閉じこめられた具象物なわけですね。そこに込められた心情は、(壊れない限りに於いて)時空を超えることが出来ます。ルーブル美術館で「モナリザ」を観れば、ルネサンスの時代にダ・ヴィンチの込めた心情に触れることが出来るわけです。そこから何かを”感じる”ことが出来れば、それは時空を超えてダ・ヴィンチとシンクロしたという見方も出来ないではないかもしれません。もっとも実際”シンクロ”できたかどうかは、確かめようがありませんが・・・。

 ともあれ、今実感していることは、「クライエントさんにシンクロすること」こそが心理療法の第一歩なのであろうということ。それは、科学や論理的思考ではなく、芸術的な直観により近いものであるということ。そして、それと共に、実証的な方法を用いること。それでこそ、心理療法は効果をあげうるということ。優れた心理療法家はおしなべて、こうした科学と芸術の両側面を持っているということ。

| | コメント (4)

2006年10月10日 (火)

頭の整理

 記事を書こうといくつかのテーマで下書きをしました。もう少し整理して、順次更新していきますので、今後ともよろしくです。今日はもう遅いので寝ることにします・・・。

| | コメント (0)

2006年10月 7日 (土)

風邪

にほんブログ

村 メンタルヘルスブログへ  に

ほんブログ村 士業ブログへ  ブログ

ランキング・にほんブログ村へ  Banner_03_2


この記事がお気に召したら1 クリックお願いします
(ランクが上がるので…励みになります。)

朝晩の冷え込みと夏の疲れからでしょうか、
先週の土曜日から体がだるく、微熱が続いていましたが、ようやく治ってきたようです。
休んでいたブログも再開です。

| | コメント (0)

2006年9月29日 (金)

映画化されるそうです

確かにおもしろかった。

「読後、まだ名前のついていない感情が、あなたの心の深い所を突き刺します。」(帯のコピーより)

その通りだった。「不意をつかれた」ような、もちろん、悪い意味じゃなく。
しかしかなり地域限定かも。広島にゆかりのある方におすすめですが、それ以外の方にも、いえ、それ以外の方にこそ、ぜひ読んで欲しい作品。(マンガです)

夕凪の街桜の国 Book 夕凪の街桜の国

著者:こうの 史代
販売元:双葉社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

| | コメント (0)

リラクセーション法への道のり

にほんブログ村 メンタルヘルスブログへ  にほんブログ村 士業ブログへ  ブログランキング・にほんブログ村へ  Banner_03_2


この記事がお気に召したら1クリックお願いします
(ランクが上がるので…励みになります。)

 心理臨床を始めて以来、いいえ、それ以前から、いわゆる心身のリラクセーション技法についてはずいぶんと学びました。思えば、小学生の頃、大学生の兄が教えてくれた「スーパーラーニング」が原体験といえるかも。兄が教えてくれたときの様子を今も何となく覚えています。今でも「スーパーラーニング」という名前で現存しているのかどうか分からないけど、今思えば、「ジェイコブソン式漸進性筋弛緩法」を改変したものだと思います。なので、時間もかかるし、小学生には結構キツかったような覚えがあるので、すぐにやらなくなりました^^;


 その後、ブルース・リーに始まる香港映画の影響を受けて、いわゆるカンフーが一大ブームを巻き起こしていた時代、友だちに誘われるままに「カンフーファンクラブ」 なるものを創設し、なけなしの小遣いでカンフーの教本を買い、型の練習に明け暮れるという、今思えば「相当おバカな」小学生時代を過ごしたものです。


 カンフー熱は中学に入ってからも冷めませんでした。おバカにターボがかかり、将来は武術家にと本気で思うほどの熱の入れようでした。しかし、いかんせん田舎のことなので、指導者もいない、本を見ての独学ではどうしようもありません。型を覚えることは出来ても、どう見てもスクリーンのカンフー・スターたちの動きとは違うのです。結局、中学を卒業して高校にはいるとともに仲間とも別れることになり、わたしのカンフー熱もすっかり冷えていったのでした。


 しかし、武術に関するあこがれは依然胸の中ではくすぶり続けていたのも事実です。大学には「少林寺拳法部」がありましたが、「何か違う」と結局入部はしませんでした。(後で知りましたが、少林寺拳法は中国のカンフー=功夫とは別物なのだそうです。)


 しかし、「せっかくの大学生活、何かやらねば」と思い、あろうことかカルチャーセンターのチラシで見つけた「太極拳教室」に通っていたのでした。女性、老人に混じってまったりと太極拳を学ぶ姿は今想像すると我ながらおもしろいですが、まぁ、そこで太極拳と同時に気功を習う機会を得たわけです。


 「気功」との出会いが私の人生を変えたと言っても過言ではないかもしれません。当時、気功はテレビなどで度々話題になり、「手を触れずに人を吹っ飛ばす」デモンストレーションはなかなか印象深かったです。なので興味はあったものの、実際に体験するのは初めてでした。習い始めは、なんだかよく分からなかったですが、半年もすると、何となく感じが分かってきました。同時に太極拳も習っていたので、型を覚える楽しさなどもあり、足繁く通ったものです。結局そこには2年くらい通ったでしょうか、最終的には気功を何種類かと「楊家太極拳」を覚えたのでした。ここで2年間、気功・太極拳を学んだことで、心身のリラックスの意味を実感できていたということが、今もとても大きい財産になっています。


 とはいえ、あくまで健康法。私が当時まだ若かったこともあったのでしょう、物足りなかったのも事実です。カルチャーの先生が「本格的に功夫をやりたいなら凄い先生を紹介してあげる」とのことで、ちょっとためらいはありましたが、結局紹介してもらい、入会することが出来ました。そこで、「古儀」と呼ばれる伝統的な中国武術を学ぶチャンスを得たのでした。小・中学生の頃の夢が(一応)叶ったと言えるかもしれません。


 古儀の中国武術はさすがにカルチャー教室とは比較になりません。とにかくキツかったです。何がどのくらいキツかったかというのは省きますが、そのきつさに結局約5年くらい耐え、自分がよそへ引っ越すことになったのでそれを機に退会しました。


***


 この武術経験が後の、呼吸法、筋弛緩法、自律訓練法といった各種リラクセーション技法の礎になりました。


 (余談ですが、気功と太極拳は心理的援助にも使えるきわめて優れたリラクセーション法であると思います。詳細を書くと長くなるので割愛しますが、後年、気功の効用について某学会で発表しました。)


 実は私自身、上がり症で普段から不安、緊張のレベルが高く、対人不安があったのですが、(もちろんそんなに重度ではないですが)気功でかなりコントロール出来るようになったという経験を実感として持っている分、治療技法としてのリラクセーション法に傾倒していったのかもしれません。


※ もちろん治療場面では、客観性と実用性がいるので、呼吸法・筋弛緩法・自律訓練法を必要に応じて段階的に実施しており、気功や太極拳をそのまま指導するような無茶はしていません。


| | コメント (0)

2006年9月17日 (日)

虫の音と日本人の脳

 夜になると管理人の家の周囲でも様々な虫の音が聞こえてきます。スズムシ、コオロギ、マツムシ等々、まだシーズンには少し早いような気もしますが虫の世界も秋の気配です。日本人は虫の音に「美しさ」「心地よさ」といったポジティブな認知を持つ数少ない民族だそうです。欧米人やその他の多くの人種では虫の音は「雑音」としてとらえられ、日本人のように情緒的な感じ方をすることはないようです。この理由は、日本人の脳の特性に由来すると考えられています。

 脳はよく知られているように、右脳と左脳に別れています。一般的に左脳は、言語の処理や論理的思考をつかさどっており、右脳は、物事を直感的に理解したり、創造的な発想を担ったりしているとされます。日本人を除いた民族では、虫の音は右の腕「音楽的に」処理されるのに対し、日本人では左脳で「言語的に」処理されているようなのです。ですから、虫の音を「リンリン」「コロコロ」「スイッチョン」「チンチロリン」など、言語的に表現することが出来るわけです。実はこれは虫の音に限らず、小川のせせらぎや風が木々の梢を揺らす音、鳥の鳴き声なども同様のようです。

 これはひとえに「日本語」という言語の特性にあるとのこと。「日本人だから」と言うことではなく、「第一母国語が日本語である」事が必要だということです。このような、言語とそれによって生じる脳の特性が日本文化の独自性を生み出しているらしいのです。

  このように日本人では、多くの音の処理が左脳で行われているため、左脳が常に酷使され、疲労しやすくなっていると言われています。西洋楽器や中国楽器は右脳で処理される所から、西洋楽器による音楽(クラシック、ジャズなど)、または中国の音楽を聴くことは、左右脳のバランスをとって、右脳の活性化と左脳の休息をはかるため、日本人に心の安らぎを与えるのに役立つようです。(邦楽は別)

 静かなクラシックを聴くことは脳の休息に効果的のようです。

   一方で、生活が多様化し、日本人的なものが失われつつある昨今、昔のようにいちいち「もののあはれ」を感じていられない事情もありますが、秋の一時期くらい、家の周囲から聞こえてくる虫の音に耳をすませ、日本人ならではの感性に身をゆだねてみるのも一興かもしれません。  

(最新の調査では、ポリネシア語とボルネオの山岳民族も日本人の脳と同様の特性を持つ事が判明しているようですので申し添えておきます。)

(日本人の脳についての詳細は、「日本人の脳」 角田忠信 大修館書店等、角田忠信氏の著書をご参照ください)

 

日本人の脳―脳の働きと東西の文化 Book 日本人の脳―脳の働きと東西の文化

著者:角田 忠信
販売元:大修館書店
Amazon.co.jpで詳細を確認する

ブログ村に参加してみました。

↓よろしければご覧ください↓

にほんブログ村 メンタルヘルスブログへ  にほんブログ村 士業ブログへ  ブログランキング・にほんブログ村へ 人気blogランキング

| | コメント (0)

2006年9月16日 (土)

HOT一息

といえばやっぱりコーヒーでしょうか・・・。アイスよりホット。たとえ夏でもホットです。ご存じの通りカフェインには覚醒作用があり、日中は眠気覚ましになり仕事や勉強の能率を上げてくれますが、夜は睡眠の妨げになるように長所と短所があります。また、コーヒーにはガンの抑制作用があるとのことで、過剰摂取に気をつければかなり健康に味方してくれるようです。私はドリップを主に、ときどきインスタントですが、インスタントでも不純物が入っていなければ効果は同じとのこと。
 さらにコーヒーといえばあの魅惑的な香りですよね。コーヒーの香りにはリラックス効果と脳の働きの活性化をもたらすと言われています。仕事や勉強の合間にコーヒーブレイクというのはとても理にかなっているわけですね。コーヒーには多くの銘柄がありますが、それぞれが独特の香りを持っていて、それぞれ異なったアロマ効果を持っているようです。例えば、ブルーマウンテンの香りはリラックス効果が高く、サントスの香りは覚醒効果が高いとのこと。また、焙煎の具合によっても効果が変わってくるようです。深炒りはリラックス効果が高く、中炒りは覚醒効果が高いようです。
 私はお気に入りのコーヒー店で生豆を焙煎して挽いてもらったものを冷凍庫で保存しています。仕事の合間にあの香ばしく芳醇な香りと深みのある味わいがあれば、わずかな休憩も豊かなものになりそうです。

Banner_03

| | コメント (0)